今のところ書店員の日記

書きおこしてみたい、考えたこと思ったこと

便利だけれど

インターネットとSNSはとても便利

調べたいことがあったら、すぐに検索できて、すぐに知ることができる

言いたいことがあったら、いろんな形で発信できる

連絡したい人がいたら、すぐに連絡できて、返事をもらうことができる

どれだけ助けられたか

たくさんのことを成してきたか

そしてそれは単に便利な道具の範囲をとうに超えていて、この世界の社会全体を管理するツールになっている

もうない世界は成り立たない、なくてはならない存在です

 

でも時として、あんまりにもたくさん使っていると、わけがわからなくなってきて

たくさんの情報と意見と本当と嘘とが洪水のように流れ入ってきて、じゃぶじゃぶ溺れそうになる

これは本当かな、嘘かなって、疑わなきゃいけないのは悲しいし、知りたくなかったこととか見たくなかったものをうっかり目にしてしまったりもする

親しい相手とのやりとりも、これは冗談かな、本気かな、って画面に映る文章だけだとはっきりとわからない(それを埋めるために絵文字や顔文字が生み出されて使われてるのか思うと、人間てなんだか健気だなと思う)

そして画面の上の気軽にできるやりとりはやがて、どうしてすぐに返事がこないの?とかなんとかという不満と不安の靄がかかって視界が悪くなる

 

上手に使うことができればとても便利、よい道具

でもそんなに慣れてはいけない、気軽だからと言ってあまり長時間触れ続けてはいけない、みんなわかってる、難しいこと

あたりまえになってしまったが故に

ない世界に一度戻ってみたいね、みんな一気に

 

そんなことをインターネット上のブログで言ってしまう、パラドックス