肉子ちゃん
わたしは今すこし、泣きそうになっている
理由は、読んでいる小説が、とてもとても滋味に溢れ、やさしく心にしみわたっていくようだから
小説の題は「漁港の肉子ちゃん」
各所でずいぶん名前を出されることが多いくて、割と有名な小説
肉子ちゃんが差し出した、武蔵坊弁慶模様の雨合羽を着るくらいなら、死んだ方がマシだ。
とキクりんは言う
なんだかやさしさの詰まった、おもしろおかしくて、せつなくて、あわい一節だなあと思ってしまった
なんでだろう、肉子ちゃんとキクりんの関係がそう思わせるのかなあ
この小説にな西加奈子の、許し、がこめられている気がする
そしてこの小説を各所で紹介している彼らも、この小説に同じようなものを感じている気がする
まだ読み終えていないけれど、本当に誰かに、あえて多くは語らずに、教えたくなるお話だなあと思います