はんぶんこ
仕事終わり、同僚と職場を出る
帰り道、ふたりとも買い物のためスーパーに立ち寄る
スーパーから先はどっちみち別の方角に帰ることになるので、入ってすぐ別れる
わたし、先に買い物を終えてスーパーを出る
スーパーの外で最近再開したポケモンGOを開く
同僚スーパーを出てくる
「あ!よかった、まだいた!何してんの〜」って笑顔でかけてくる同僚
「ポケモン、なかなかボール弾かれちゃってつかまらなくて」答えるわたし
「そっかー、そいつレアだし捕まえたいよね」と返しつつ、同僚がスーパーの袋をゴソゴソする
買ったばかりであろうパピコのメロン味を取り出して、パキッとして、「はいっ!」と差し出されて、「いいの?」と聞くと「おいしいよ〜」ってニコニコしている
「ありがとう」って言って受け取った
とってもおいしかった
とってもうれしかった
誰かとパピコを分け合ったのなんて、いつぶりだろう
ひとりじめして食べるよりも、ずっとずっとおいしかった
なにかをはんぶんこして、誰かと分け合うということは、こんなにもうれしくて、しあわせな気持ちになるんだなって、改めて思った帰り道