今のところ書店員の日記

書きおこしてみたい、考えたこと思ったこと

かくかく

しかじか

 

最近漫画をよく読むようになりました

 

石塚真一BLUE GIANT

志村貴子淡島百景、娘の家出

この辺りは最新刊まで読み終えました

 

今は東村アキコのかくかくしかじかを読んでいます

 

まさに血の滲むような努力をして、絵を描く

楽しいだけでない世界

絵を描く人たちは同じようなことを言いますね

彼らには覚悟があったけれど、わたしは何も覚悟をしたことがないな、なりふり構わず一心に努力をしたことがないな、と痛感します

 

降り積もっていく記憶の中にあらゆるヒントがあるのか

これからの自分の身の振り方をよく考えねばならないなあと思います

台風が

きていますね

 

この週末は、台風やら選挙やら、忙しない雰囲気でした

 

足元も悪いし、この雨の中紙でできた商品を買いに来る方は少ないだろうから空くかなあと思っていた店の方は、いざ出勤してみると普段通りの混み具合

むしろ忙しさはいつも以上かというくらいでした

おそらく今のうちに目当ての品を取り置いておき、天気が良くなってから買いに行こうと目論む方からの問い合わせ電話多数により長時間の対応に追われる店員が多かったが故かと思われます

あとは投票帰りに有権者の方々が立ち寄ってくださったか

 

今は週末3連勤を終えて雨の中靴をびちゃびちゃにしながらなんとか帰宅し、一息ついて夕飯を選挙開票速報特番を見ながら食べ終えたところです

日本があらゆることにざわざわとしている夜

わたしはぼんやりとこの1週間の間に起こった至極個人的なあれこれについてもやもやと考えながら、台風の巻き起こす雨風の音をBGMに眠りたいと思います

なんだかんだ

結局大丈夫になってくるんですよね

 

仕事でミスして落ち込んでも

大好きだった恋人と別れても

気に入ってたアクセサリーをなくしても

友達と気まずくなっても

紙で指をすーっと切ってしまっても

家族の存在が少しいやになっても

長い間使ってたマグカップを割っちゃっても

自分で自分を責めてしまっても

 

 

今この瞬間も流れていく時間が、悲しさや虚しさや辛さを薄めていってくれて

1日経って、1週間経って、1ヶ月経って

いつの間にか季節が変わったりして

 

なかったことにはならなくても、あまりそのことを考えすぎないで済むようになっていたりして

大したことじゃなかったかも、なんて思えるようになったりして

 

だから、大丈夫なんだと思うんですよね

いつの間にか

日記を書かずに2日経ってしまってました

 

わたしはなんとか大丈夫です

よく休んだらきっと良くなるでしょう

 

ひとりでいきていくこの街での生活に、くるりはとてもよく溶けてなじみます

秋のプレイリストをつくって、聴きながら秋の夜長をすごしています

 

すっかり寒くなって、雨が降り続く毎日

まだ10月、もう10月

身体と心の体調に気をつけないとですね

 

かなしいときは

なにをしたらいいかよくわからなくて

はやく寝てしまいます

 

たくさん眠ります

 

でも、次の日もなぜか眠たくて

 

心がエネルギーをつかってるんでしょうか

たくさん寝て元気なのに

寝ていないときのように、眠たくなります

 

 

どうしたらいいのかな、これから冬になるっていうのにね

ぐんぐんはしるよ、

電車は走るよ

ぐんぐん走るよ

 

雨の金曜21時過ぎ

わたしを乗せて

新宿へ

 

仕事終わりの大人たち

みんな今日も一日頑張った顔で

電車はみんなを運んでく

 

イヤホンからはくるりが流れる

鈍さ

幸せに鈍くなる、不幸せに鈍くなる

どちらも、こわいことだなあと思います

 

 

彼女は今年の春結婚したばかりでした

3年ほど付き合った年上の彼と

とてと幸せに見えました

彼女は彼のことを好きなのだなあ、そして彼女も彼に好かれて大切にされているのだなあと思いました

 

でも結婚後、彼女は彼に絶対言えない秘密を抱えるようになっていました

彼女が弱さ故に犯した過ちです

それまでは彼を大切に思っていたので、考えたこともないことでした

でも彼女はそれに手を染めてしまいました

結婚によって生じた、保証された幸せにあぐらをかいたのかと聞きました

そうかもしれないと彼女は言いました

自分の若さを持て余して、世の中にもてはやされることを諦められないのかと聞きました

そうかもしれないと彼女は言いました

 

わたしは今、彼女が持っているものを何も持っていません

お金も、素敵な彼も、結婚によって保証された幸せも、孤独でない毎日も

でもわたしは過ちは犯していません

誰かを裏切っていないという幸せ

誰にも縛られない幸せ

紙一重の幸せをもってます

 

正直、10代から知っている彼女が、こんな風になるとは思っていなかった

安っぽいドラマみたいです

こんな内容の漫画原作のドラマ、夏頃やってましたね

彼は未だに彼女の秘密を知りません

わたしは知ってしまったけれど、見なかったフリをしたけれど、わたしはわたしの大切な人を裏切っていないという安心感で、正義感で、息が吸える